記念すべき初めての公式個人戦出場の時、自分のプレーの心もとなさやルールやマナーに対する把握の不正確さで、慌ただしいラウンドをしてしまった少し苦い思い出があります。
ここでは、自分が初出場の際に意識しておけば良かったと思うことをメモしていきますので、参考までにご覧いただければと思います。
実際のルールはJPDGA/PDGAによる公式ルールにてご確認ください。当サイトでも基本的なルールやマナーをまとめています。
初めての公式戦で知っておきたいルールやマナー
試合でのラウンドは、比較的和やかな雰囲気で進行することが多いと思います。とはいえ、初日は部門が混ざった状態でラウンドすることが多く、また、自分以外の方々はすでに旧知の間柄で、自分だけが「初めまして」ということもあるので、不安なことも多いでしょう。
特に、自分のプレーや進行が不安な場合はラウンドを楽しみにくいですよね。以下のポイントを押さえて、スムーズな進行を心がけましょう。
ルールやマナー面
公式戦に出場する中で、特にアマチュア部門初出場の際に起こりがちなミスや、覚えておきたい点を記載したいと思います。
ローカルルールやOBラインを必ず確認
試合を行う場所によって、その場所にしかないローカルルールやOBエリア、救済措置などが必ずあります。
- 事前にコースマップやルールが公開されている場合は出来るだけ目を通し、分からない場所を明確化しておきましょう。
- プレイヤーズミーティングがある場合、内容をきちんと聞き、不明点は確認しましょう。また、質疑応答の時に重要な情報を言っている場合がよくあります。聞き取れなかった際などは、後からでも確認しておきましょう。
時間に対する意識
30秒ルールについて
- 前の人が投げ終わり、ライの位置を決めて、自分の順番になり、安全確認が取れてから30秒以内にスローする必要があるのはご存知かと思いますが、たまにディスク選びの時間が長かったり、風が変わってディスクを変えてからまたスタンスを取り直し、結果30秒超える場合があります。次のライへ行くまでに、ディスクをイメージしながら向かうとスムーズです。
- またその反面、焦らず30秒あるのでしっかり落ち着いて投げることも重要です。自分が1番飛距離が無い状態で、何投も続けて投げていると、とにかくプレーを焦ってしまいがち。しっかり決められた時間を使ってプレーしましょう。
30秒ルール以外にも「スムーズな進行」を心がけるというのが共通認識としてあります。
- 同じくらいの距離でディスクが静止している場合、誰かの判断を仰いで時間がかかってしまうこともしばしば。お互いのプレーに問題が無さそうであれば、「先に投げます」とグループ内に許可を取り、スローを円滑に行いましょう。
※他のプレーヤーの許可無く順番を無視した場合はマナー違反となります。 - ホールが完了したら次のホールまでスムーズに移動しましょう。(特に後ろで詰まっている場合、ゴール付近から速やかに移動をする等)
ラウンド中の行動
練習ラウンドではあまり意識しない部分でも、公式戦や月例大会では必要となるのが、他の人のプレー中の自分の行動です。他の人がプレーする際は、プレーをする前方に居ない・話さない・動かない、が鉄則ですが、それ以外にも下記に気を配りましょう。
- 人がスローをする際は、必ずプレーを見ましょう。
よく起こる事として、誰かが「〇〇さん、今フットフォルトですね」と言った際、「見てませんでした…」となってしまうこと。お互い気持ちよくプレーをするために必ずプレーを見ましょう。 - 自分のチームだけでなく、周囲のチームにも配慮しましょう。他チームがパットをしている横で大きな声や動作をする場面が見られます。注意しましょう。
スコアに対する責任
1投が大きく試合を左右する勝負の世界。自分のスコアに責任を持ちましょう。
- タイトなOBやアイランドがある場合、何回もOBしてスコアが分からなくなる…ということは本当に起こります。自分のスコアは責任をもって数えましょう。不安な場合、ゴルフで使うカウンターを持つのも手です。
- スコア確認の際は、スコアラーに任せず責任をもって自分で計算しましょう。スコア間違いのまま提出すると正しいスコア+2投のペナルティが課せられます。
OBラインについて
- OBエリアに足が入っている、OBラインを足で踏んでいる等の状態でスローすることは出来ません。1mルールを使い、かならずOBエリア内に支持点が無い状態で投げましょう。
- OBの時は新1mルールが適用され、円形に1m入れることが出来ますが、インバウンズにある場合は垂直にしか出せません。迷って慌てた場合は、どんな時も垂直に出せば間違いありません。
意外と多いフットフォルト
フットフォルトは、目に見えて判るので、1番ペナルティを受けやすいポイントです。
- ティーでディスクをリリースする瞬間に、軸足がティーの前方ラインを踏んでいる、軸足ではない方の足がティーエリアから出ている(ディスクをリリースする瞬間以外は、上記の状態でも大丈夫です◎)
- 2投目以降で明らかにマーカーを踏んでいる
- 10m以内のパットの際スタンスが崩れて前に1歩出ている
- 茂みの中から投げる際など、ライよりも前に支持点がある
ベテランでもやってしまいがちなこれらのミス。不安な際は、前方のラインぎりぎりに立たないなど、対策を取りましょう。
スコアカード
- 自分がスコアラーになる事があります。普段Udiscでデジタルスコアに慣れている方も、紙でのスコアの付け方は必ず覚えましょう。
- ラウンドを開始するホール番号からスコアをつけましょう。(1番からスコアをつけて途中で気付く…という事は多々発生します。)
- スコアカードが無い、ペンが落ちたなども良くあります。スコアカードを入れる場所決めておく、予備えんぴつ持っておく事もおすすめです。
★覚えておくと便利なルール
試合中、覚えておくと便利なルールがあります。
- 例えばOBをした後の次投がブッシュなどで投げれない場合、プレーライン上でかつ、ゴールに近づかなければ、何mでも後ろに下がりインバウンズにライをマークすることが出来ます。この場合、ペナルティは2つ重ならないので、OBのペナルティのみ適用されます。
- OBをしていない状況でも、障害物によってプレーヤーが正しいスタンスを取ることができない場合、プレーヤーはその障害物の直後のプレーライン上に新しいライをマーキングすることができます。
- またプレーヤーはいつでも、1投のペナルティスローを加算し、ゴールに近づか無いプレーライン上に新しいライをマーキングする事も出来ます。
※その場合、必ずグループ内にライを再配置する事を伝えましょう。
その他・判断に迷ったら?
- 不明点はチーム内で確認を取りましょう。
- 判断に迷うことがあった場合、「ルールに基づいてチーム内で多数決」→「多数決で決まらない場合プレーヤー有利で判断」です。
- 例えば、OBラインがどこか分からない等、ルールに基づいた判断が出来ない場合は、①オフィシャル・ディレクターに確認する/②その場で確認が取れない場合は、OBとセーフの場合の2パターンのプレーを行いラウンドを継続、オフィシャルディレクターに確認出来るタイミングで状況を説明して判断をもらう。という流れになります。
たまに「プレーヤー有利」という判断が欠け、進んでしまうこともあります。マンダトリーミスかどうかの判断で、2人はマンダトリーミス、2人はミスしていないと判断したが、マンダトリーミスの判定になってしまった…など。このような事が少なくなるよう、判断の流れを確認しておくと良いですね。
練習日に出場できない!ぶっつけ本番でも大丈夫?
もう1点、試合の練習日についても質問を頂きました。
お仕事やお休みの関係で、練習日に現地入りできず、ぶっつけ本番で投げる方も多くいらっしゃいます。特にアマチュアは1dayの大会も多いので、練習出来ず当日入りの場合も多くあります◎ちなみに私も初の公式個人戦がそうでした。練習日に出れない場合に当日何をするか?は人により異なりますが、色々頂いたアドバイスからお伝えすると…
- 事前にコースマップをしっかり確認しておく
- 当日早めに入れるようであれば、投げる時間が無くてもどんなコースか一周見ておく(距離の確認や、木や枝の確認、OBラインの確認、2投目の投げやすいポイントなどを確認する等)
- 投げ下ろしやアイランドなど、不安な場所や投げるディスクを定めたい場所だけ絞って練習する
1ホール目から練習したら時間が足りずに全部のコースを見られなかった…という事も多いです。有意義に時間を活用しましょう。
…以上、ディスクゴルフの公式戦に出場する前に読んでおきたいメモ書きでした。ルールを覚えることは、自分の身を守ること、また、楽しくプレーが出来ることにもつながります。皆さんの公式戦がもっと楽しくなるよう、ディスクゴルフナビでも情報を増やしていきたいと思います!