千葉県船橋市といえば船橋運動公園ディスクゴルフコースがある場所ですね。小さなスペースながらもアップダウンのある地形を利用しており、とても面白いコースです。
そんな船橋に以前訪れた際、何か周りに面白いお店は無いかなと探してたどり着いたのがこちらの「奈良養鶏園」。家族で営まれている養鶏場で、こだわりの餌を食べて育った卵を求めて遠くからも人が訪れる場所です。
「奈良たまごF」と「アロウカナF」が買える!奈良養鶏園とは
奈良養鶏園は運動公園からだと車で3分ほど、歩いても1㎞ないので10分ほどで到着する場所にあります。大通りから1本入った場所にある、黄色い看板が目印。中に駐車場があり、数台は停められます。この日も3組ほどが訪れていました。
外には卵の無人自動販売機も。急いで買って帰りたいときにも助かりますね。ちなみにこちら気軽に買えるようにと設置され、なんと365日24時間営業だそうです!
お店の奥には養鶏施設があり、衛生上の問題で立ち入りは禁止になっています。徹底した衛生管理をされており、施設の方が中に入る際は、履物なども取り換え、手足の消毒をしているそうです。中は他の鶏舎に比べ広くスペースが確保されており、鶏のストレスを軽減するよう考えられています。
青い建物が販売用のお店です。
お店の中に入ると、卵や産直のお野菜、お米などが並び、小さな道の駅のよう。
この時はもう売り切れてましたが、こちらの卵を使ったホームケーキマミーさんのスイーツもありました。
奈良たまごの品ぞろえ
まずは気になる鶏卵を見ていきましょう。こちらで販売されている卵の種類は「奈良たまごF」と「アロウカナF」。どちらの卵も、とうもろこしや、大豆、昆布、酵素などを自家製配合した抗生物質や着色剤などの薬剤無添加の餌を食べさせ、丈夫な状態を維持するよう無洗卵をこだわりとしています。
アロウカナFってどんな卵?
まずは「アロウカナF」。奈良たまごFと比べると一回り小さく、なんと殻の色が薄い青!この見た目から「幸せの青い卵」と呼ばれています。
南米チリ産の「アロウカナ」という品種の鶏。掛け合わせの鶏種がたくさんあるなか、こちらは中世の時代から変わらずに純血種を維持している鶏なのだそう。綺麗なブルーの殻の色は餌の影響などではなく本来の色。さらに年間の産卵量が通常の鶏の1/3という貴重な最高級卵でもあります。
見た目は小ぶりですが、通常の卵と比べて黄身の割合が大きく、また栄養価が高いのが素晴らしいところ。肝臓や脳機能の保護をしてくれるレシチンがおよそ2倍、代謝を活発にするビタミンBは10から20倍、体の酸化を抑えるビタミンEが約11倍と栄養満点です。
ネットでも販売している場所も探してみたのですが、やはり出てくる数もあまり多くはありません。
奈良たまごFってどんな卵?
次はお店の由来にもなっている「奈良たまごF」。見た目的は一般的な赤玉の卵です。青い卵が目玉商品なのかと思いきや、実はこちらも日本で2種しか認められていないという純国産の鶏種「もみじ」の卵。日本の品種は、国内で6%しかいないのだとか。
値段やお持ち帰りの卵パック
アロウカナFの値段は大(10個)800円、中(10個)700円、小(10個)600円。
奈良たまごFの値段はMサイズ(10個)450円、Lサイズ(10個)500円、LLサイズ(10個)550円、さらに双子かも⁉というのが650円となります。
この時は袋のまま持ち帰りましたが、家用・お土産などに便利な卵パックも購入できます。
卵かけご飯で食べ比べ
今回は両方の卵が楽しめる、2種のセットを購入しました。各5個、計10個入り650円です。 一緒に並べると大きさの違いが分かりますね。
さて、気になるのはやはりお味。さっそく食べ比べていきましょう。
アロウカナFを食べてみた
まずはアロウカナF。
割ってみると、卵が小ぶりなので黄身の割合が多いことがわかります。一般的な卵は大きさが違くても黄身の大きさはあまり変わらないそうですが、アロウカナFはもともと黄身の割合が大きく甘く濃厚なのが特徴です。
ご飯にかけ割ってみると、黄身の濃厚さが際立ちます!
恒例の卵かけご飯用醤油をかけて頂きましたが、黄身感が強く、卵黄だけかけて食べている贅沢な卵かけご飯のよう。お米を少し小盛にして、卵の味をしっかり楽しむような食べ方が合いそうです。
奈良たまごFを食べてみた
続いて奈良たまごF。パンフレットを見ると、「奈良たまごFの1番のおすすめは卵かけご飯!」と書いてあるので、期待が高まります。
ちなみにこちらの奈良たまご、殻がめちゃくちゃ硬く、割る感覚が非常に気持ち良いです。しっかり角をぶつけて割ってみてください。
少し半透明っぽい白身と、オレンジ色のぷっくりとした大きな黄身。濃厚そうな感じが見た目で伝わります。
お米の上に形をキープして留まっている雰囲気が分かりますでしょうか?黄身はもちろん、“粘り強い”白身と言われる特徴も見てわかるほどしっかりしています。
アロウカナFはお醤油で頂いたので、こちらは乾煎りした粗塩と少量のごま油で頂くことに。
ごま油はこれ用に購入した「和食に合うごま油」を使用。油なのですが、油っぽくなくサラっと良い香りなのが特徴です。
アロウカナFと比べると、黄身と白身のバランスが良く、黄身も白身もしっかり濃厚!白身も楽しみたい方には「奈良たまごF」がおすすめです。絶対お醤油の方が美味しいよ…と訝しんでいましたが、ごま油塩卵かけご飯、めちゃくちゃ美味しいです。
他にも、定番のオムライスを「奈良たまごF」2玉で作成。バター、卵、少量の牛乳、塩だけなのですが、非常に旨いです。何もかけずともしっかり甘味・旨味がします。
卵の紹介はここまで。ディスクゴルフコースは都心から離れている場所も多いので、こういった地元の農産物を楽しめるのが嬉しいところですよね。もう一か所、埼玉の森林公園コース近くにある「篠原養鶏場」という場所でも、美味しい卵をテイクアウト出来ましたので、そちらも是非見てみてくださいね。
おまけ:千葉の農産物アレッタも買ってみた
店内にあった千葉の農産物の中で、ケールとブロッコリーの中間「アレッタ」いう気になるお野菜がありましたので、こちらも買ってみました。お店の方曰く「栄養満点なのにケールのようなくせが無いので食べやすい」とのこと。楽しみです。
ちなみに旬な時期は春、栄養としてはカロテン、ビタミン、カリウム、葉酸が豊富で、抗酸化作用に関しては葉っぱの部分でブロッコリーの9倍もあるのだそう。
真ん中が小さなブロッコリーのようになっています。茎の部分も細いブロッコリーといった雰囲気。
生のまま少し食べてみると苦味と少し甘味を感じる、優しいケール、もしくはブロッコリーの葉っぱの部分という味わい。茎のあたりはブロッコリーの茎の感じと違いがありません。
あまり火を通さず、サッと炒めたりゆでたりするのが合いそうです。シンプルにオリーブオイルで蒸し焼きと、コンソメスープに。
しっかり味があるので、食感を楽しむシンプルなお料理と相性が良さそうです。
以上、美味しい卵と新鮮な地元のお野菜が購入できる「奈良養鶏園」の紹介でした。
船橋運動公園ディスクゴルフコースは関東にある便利なコースなのですが、まだ利用されたことがない方も多いはず。是非コースの方にも足を運んでみてくださいね。