【栖原希維選手】2024PDGAジュニアディスクゴルフ世界選手権 参加ログ

インタビュー

2025年7月15-19日にアメリカ合衆国カンザス州の都市エンポリアで開催される「
2025 PDGA Junior Disc Golf World Championships – 2025PDGAジュニアディスクゴルフ世界選手権(以降、ジュニアワールド)」の開幕まで残り数週間となりました!

今年のジュニアワールドは、MJ18部門には荒波健太選手、FJ18部門には荒波朋佳選手、MJ12部門には栖原希維選手、そしてMJ10部門には初参加となる荒波丈次選手と、日本から4名の選手が参加予定。ライブスコアを観戦し、寝不足になる日本のディスクゴルフファンの顔が今から目に浮かびます。

大会に参加している選手を見て、いつかは自分もプレーヤーとして参加してみたい!息子、娘さんを参加させてみたい!と、思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?競技の様子はライブスコアなどを通じて知ることができますが、大会チェックインの様子や、大会準備や終わった後など、目に見えない部分が非常に多いですよね。

今回は、2024年7月にアメリカ・オクラホマ州で開催されたジュニアワールドに出場された栖原希維選手とそのご家族からリアルな体験ログを共有いただきましたので、こちらで皆さんに紹介させていただければと思います!

初めての海外遠征で得た多くの気づきや体験は、これから世界に挑むジュニア選手とその家族にとって、きっと大きな参考になるはずです。栖原家の皆様、貴重なリポートをいただき本当に有難うございました!

選手プロフィール

栖原 希維(すはら・けい)-Kei Suhara
PDGA #242595 / JPDG #2825

栖原希維(すはら・けい)選手

Long Drive Competition at 2024 Junior Worlds XC 13-Jul-2024 7位
Putting Competition at 2024 Junior Worlds XC 13-Jul-2024 19位
Skillshot Competition at 2024 Junior Worlds XC 13-Jul-2024 5位
PDGA Junior Disc Golf World Championships 9位

東京都出身のディスクゴルフプレーヤー。2022から地元・立川市国営昭和記念公園にてプレーを開始、同年に開催された第35回日本選手権、ジュニア13部門で優勝、翌2024年の第36回大会で見事連覇を達成。、関東オープン(アマ)のジュニア13部門優勝。アマチュア部門でも積極的に挑戦をし、2024年の「ダブルス日本選手権」、「九州オープン」、「第1回うみなかクラシック」のMA1部門で優勝を飾りました。また、NT会である「舞子クラシック」では準優勝という好成績を記録するなど、Bティア大会で上位に名を連ねています。


栖原希維選手は、今回紹介している2024年ジュニアワールドにて、66名が参加したMJ12部門で堂々の9位、非常に多くの投げ方が求められるスキルショットでは5位など、素晴らしい成績を残されています。

◆ 出発〜現地入り(7月11日〜12日)

  • 羽田を出発。
  • 15時 夕方、オクラホマに到着。
  • 16時 そのままツインブリッジコースへ向かい、誰もいないコースで少しだけ投げることができました。
Twin Bridges DGC(Catoosa, OK)

18ホールの本格コース。森とオープンエリアが組み合わさったコース設計で、パー4を含む多彩なレイアウトが特徴です。練習用には、3つのバスケットのパッティングエリアと、3つのティーパッドを備えたドライビングレンジも完備されています。

  • その後、ホテルにチェックインして、街中を少し散策。
  • ちなみに今回の使用コースは、下記のバスケットマークが付いているコースで開催されました。部門とラウンドによって場所が異なります。2024年の使用コースはPDGAのサイトをご確認ください

7月12日 コース練習と会場下見

  • コース練習と会場下見
  • 10時 コースの1つ、ホワイトホーク/ブラックホークへ行きました。会場にはMJ18の男の子とお父さん、スタッフの方が1人いるだけでした。コースを確認しながら練習を開始。人が少なかったので、保護者である私たちもコースで投げることができました。
Blackhawk (Mohawk Park, Tulsa)

–主に林間の18ホールコースで、平坦かつカート対応。池周辺ホールや技術を試されるレイアウトが特徴です。精度が求められる設計で、ミスに厳しいチャレンジ仕様です。

  • 回っている途中から少しずつ人が増えていき、ケイと同じMJ12ディビジョンの選手にも会うことができました。自己紹介やステッカーを渡して、コミュニケーションを取ることができたのがよかったです。
  • ほとんどのお子さんにはお父さんが付き添い。お母さんも一緒にいる方も少しはいましたが、基本的にはお父さんがメインで、お母さんは少し離れたところから見守っている感じが多かったです。
  • 日本から来たと伝えると、皆さんがとても歓迎してくださって、本当に良い方ばかりで感動しました。
  • 13時 近くのバーガーキングでお昼ごはん。セット2つ、バーガー単品1つで21ドル。やっぱり少し高いですね!
  • 注文ができるまで、偶然隣にいた知らないおじさんと話すことに。その方はトラックの運転手で、別の州から来ていたため、ワールドがこの場所で開催されていることは知らなかったそうですが、ディスクゴルフの話をしたら、その方もディスクゴルフをやっていて、「自分の地元にはコースがたくさんあって、毎週いろんな場所で大会をやってるんだ!」と、ディスクゴルフの話題でとても盛り上がりました。これもまた感動でした。
  • 14時 チャンドラーパーク(受付とフィールドイベント)の下見へ。テントや旗などの準備はできていましたが、選手の姿はまだ誰も見かけませんでした。
Chandler Park – Moose Run

受付とフィールドイベントの会場。常設コースは、森林エリア主体に、程よい距離のショットも含むバランスの良いレイアウトです。見た目以上に正確さが求められる設計で、「Luck and accuracy」が楽しめるとの声もあり、とても楽しくプレーできるコースとの評価があります。

◆チェックイン&フィールドイベント(7月13日)

  • 9時 受付へ。車が多く、駐車スペースを見つけるのがなかなか大変でした。車を停めた後、チェックインカウンターがある建物の中に入ると、すでに大行列。時間より少し早めの行動をお勧めします。
  • スポンサードを受けている子や、Instagramで見かけたことのある子を見つけて、ちょっと感動しました。
  • 20分ほど並んで、ようやく受付へ。名前とPDGA番号を伝えました。英語でPDGA番号をとっさに言えるよう、子どもにも練習させておくと良いと感じました。
  • その後、順番にプレーヤーズキットを受け取ります。バッグ → 帽子(色を選べます)→ Tシャツ(エントリー時にサイズを選択しているので、事前に名前が貼られていましたが、サイズが小さかったため、サイズ変更をお願いしました)という流れでした。
  • 受け取る際、各コーナーでみなさんがとても気さくに話しかけてくれます。こうした場面で英語が話せると、より楽しめると思います(英語が苦手な方は、咄嗟に言える自己紹介やあいさつのフレーズなど、いくつか覚えておくと良さそうです)。
  • 別注文していた大人用のTシャツが見当たらなかったため、確認したところ、翌日の野球場でのイベント会場で受け取るとのことでした。
  • 撮影スポットが設けられていたので、記念に撮影もしました。

7月13日 パッティング、スキルショット、ロングドライブ

  • 10時 広場に移動。パッティング、スキルショット、ロングドライブ、各競技場所にテントが立っていて競技名の旗があるので、好きな競技から順番で受付。

パッティング

  • 我が家は、まず近くにあったパッティングからスタート。スタッフの方から「順番に呼ぶので待っていてください」と案内されました。
  • 受付順に4名ずつ呼ばれていき、年齢や性別は関係なく一緒にプレイします。我が家は、MJ12、MJ10、FJ18の選手と一緒に回りました。(この時に一緒になった兄弟と仲良くなり、その後も一緒に過ごすことが多くなりました)
  • ラウンドと同様に1人がスコアラーとなります。この時は兄弟のお父さんが担当し、紙にスコアを記入してくれました。
  • 全部で9ホールあり、1ホールにつき3か所からパットを行います。
  • 一番短い距離から順番に1投ずつ投げ、短い距離から順に1、2、3ポイントと設定されていて、距離が遠くなるほどポイントが高くなります。
  • 最後にスコア(ポイント)を確認して、紙を提出して終了です
  • ポイントが高い方が当然順位は上がりますが、アプリ上では打数として反映されてしまうため、スコアが低い方(ポイントが少ない方)がアプリでは上位に表示される仕組みになっています。

スキルショット

  • 次はスキルショットです。受付で「ちょっと時間がかかるから、しばらく待っていてください」と言われ、待っている間に仲良くなった兄弟と一緒にミニゴルフコースを回って遊びました。
  • スキルショットは6人ずつ行います。ペアはその場で適当に組み、相手のスコアを記入していきます。
  • 全5ホールあり、各ホールのティーから指定された3種類の投げ方で投げます。バックハンド、膝つき、サイド、ローラー、アップサイドなど、ホールごとに指定された投げ方が異なります。(色々な投げ方を練習しておくと安心そうです!)
  • ゴール(トラベラー)には長いロープが1本ついていて、そのロープには5色の印がついています。そのロープを持ってゴールを少し浮かせ、ゴールの周りをまわりながらディスクの距離を測ります。「このディスクは水色、このディスクは紫!」という感じで、近い順に水色2、〇色4、〇色6、〇色7、全然近くない〇色8、というように、遠くなるほどポイントが高くなってしまいます。
  • この競技は、ポイントの少なさを競うものです。もしゴールに入れば-1ポイントとなります。
  • ペアのスコアを記入するため、相手の投げたディスクの位置をしっかり確認し、コミュニケーションを取りながらスコアを確認しないと、わからなくなってしまうので注意が必要です。
  • ロープやゴールを持つ作業は、積極的な選手(大きい子たち)が自然とやってくれました。

ロングドライブ

  • 最後はロングドライブです。これが1人あたりの時間がかかるため、かなり長く待つことになりました。
  • 受付をしたところ、「2時間後に戻ってきてください」と言われたので、とりあえずフードワゴンでお昼を食べることに。ケイは近くにあるゴールで少し練習をしていました。
  • 2時間後に戻ってみると、さらに「あと1時間かかります」とのこと。その間は、他の選手の様子を見たり、レッドホークにある少し長めのホールでロングドライブの練習をしたりして、ひたすら待ちました。
  • 1時間後に再び戻っても、まだ順番は来ませんでした。(順番を抜かされたのかと思いましたが、そうではありませんでした。笑)そこからさらに30分ほど待って、ようやくケイの番になりました。
  • 5名ずつ呼ばれ、それぞれのティーが割り当てられます。1人ずつ、合図の後に1投ずつ投げます。
  • 1投ごとに、ディスクが落ちた場所に、自分に割り当てられた色の旗をさしてくれます。その後、より遠くに投げることができれば、旗もその都度そちらに移動してくれます。
  • 5投が終わったら、みんなでカートに乗って、自分のディスクを回収しに行きます。これだけ時間がかかるのも納得です。
  • どうやら我が家は、最後から2番目の組だったようで、全員が投げ終わると、スタッフの方々はすぐに撤収していました。
  • 次回イベントに参加される方がいらっしゃる場合はロングドライブから行うことをお勧めします!
  • その後、公園がまだ開いていたので、レッドホーク(MJ10)のコースを家族で回りました。
  • 19時 ホテルへ帰りました。

◆練習日&One OK field イベント(7月14日)

  • 正午 BASKETCASEというディスクゴルフショップへ行きました。まさに天国のようなお店です。
  • お店の方が、2日前に私たちをコースで見かけていたそうで、「あのときいましたよね?」と声をかけてくれました。どこにいても日本人は珍しいようで、覚えていてくださるのがありがたいです。
  • ちなみに、今回のワールド期間中、荒波家を除いて日本人の方には一人も会いませんでした。
  • また、大会中に回収された落し物は、決勝の会場でピックアップできますが、大会終了後はこのお店で保管されるそうです。
  • そして、おそらく引き取り手が現れなかったディスクは、こちらで販売されるようで、中古品コーナーがありました。
  • 買い物の後は、ハンターパークで練習しました。ここにも数組の家族が練習しているだけで、午前中の涼しい時間にみんな投げて、早めに帰ってしまうようです。
Hunter Park(Tulsa, OK)

18ホール、起伏のある木陰多め設計。クリークをはじめとした変化に富むホールで、リスクとリワードのバランスが魅力です。全米ランキングでも高評価のコースです。

  • このとき気づいたのは、炎天下の中で何時間もずっと投げているのは日本人くらいで、アメリカ人はこんなに長時間は投げない、ということでした。笑

7月14日 Basket and Bases @ OneOK Field

Basket and Bases @ OneOK Field

OneOK Field(ワンオーケー・フィールド)は、オクラホマ州タルサ市の中心部にあるプロ野球球場。ONEOK Field内の客席、ブルペン、グラウンド一部を使い、10ホール以上の特設ディスクゴルフコースを設置。試合後に球場でディスクゴルフを楽しむユニークな体験。球場でのフライマート(グッズ/フード販売)も同時に行われました 。

  • 17時 野球場(One OK Field)でのイベントに申し込みをしていたため、会場へ移動しました。前日のロングドライブでも対応してくれたスタッフの方がここでも対応してくださり、親切にしていただきました。
  • 受付を済ませ、指定された時間に1番ホールへ。まるでリアルJomezProのような雰囲気で、見ているだけでもとても面白かったです。
  • 客席やブルペン、噴水、テーブルなどに向かってディスクを投げるなんて、日本ではなかなか考えられない体験でした。もし同じようなイベントがあれば、みなさんも参加してみてください!
  • スコアは特に記録せず、受付順で6人ずつ、9ホールを一緒に回っていきます。
  • 野球場の外にはフライマートが出ていて、出店数も多く、とても楽しい雰囲気です。日本ではあまり見かけないメーカーの製品もたくさんあるので嬉しいですね。
  • 前日のチェックインで受け取れなかったTシャツも、ここに出店していたTシャツ屋さんで無事に受け取ることができました。
  • 20時 ホテルへ帰着。

◆ 練習日&開会式(7月15日)

  • 7月15日 10時 ツインブリッジで練習しました。この時はそこそこ人がいたため、私たちは投げずに付き添いだけに。その後、いったんホテルに戻りました。
Twin Bridges DGC(Catoosa, OK)

18ホール、林間と開けた地形が混ざった構成で、ティーから長い飛距離を出せるホールも多く含まれます。ホール17「Whale hole」は特に人気のロングショットスポットです。

  • 17時 開会式会場であるユニオンハイスクールの講堂へ向かいました。
  • 予定表にはプレーヤーズディナーがあると書かれていたので楽しみにして行ったのですが、直前でキャンセルになっていました。大会期間中は、こうしたスケジュールの変更がまれにあるため、必ず最新の情報をチェックする必要があります。
  • 外では、他の選手たちがキャッチアンドスローをして遊んでいたので、どこに行くときもディスクを持っていると楽しめそうです。
  • 開会式では、ルール説明なども一緒に行われました。
  • 内容がうまく聞き取れなかったため、式の後で大事なところだけスタッフの方に確認すると、「今話した内容は全部ホームページにあるワールドのルール説明のPDFに載っているから大丈夫だよ」と教えてくださいました。
  • とりあえず一番大事なのは、「当日の集合時間は自分のティータイムの5分前。それまでに1番ホールでチェックインしないとペナルティになる」ということでした。

◆大会初日・1ラウンド目(7月15日)

いよいよ1R目スタート!

  • 約1時間前に会場であるツインブリッジに到着。
  • まずは練習場所でアップを行い、30分前に私だけ先に1番ホールへ行きチェックインしました。余裕をもって行ったつもりでしたが、少し早すぎたよう。その後、15分前にケイも1番ホールへ向かい、一緒に回る子たちとあいさつをして、前の組の様子を見学しました。
  • いよいよスタートです。グループには必ず、その場の雰囲気をまとめる子がいて、このラウンドでは1人の子が全体をまとめ、みんなに気を配ってくれていました。
  • 気づいたこととして、どのお父さんも本当にサポートがすごいということです。子どもたちは、投げるディスクやスタンス、コースの狙いなど、いろいろなことをお父さんに相談して決めていました。
  • ケイのように、すべて自分で選んでプレーしている子はほとんどおらず、特に上位の選手たちは必ずお父さんと相談してプレーしていました。中にはお母さんや兄姉がついている選手もいました。
  • また、みんなパットがとても上手で驚きました。おそらく、どの選手もゴールが身近な環境にあったり、土地や家が広くてパット練習に困らないことが、その理由なのかもしれません。

フライマート

  • 午後 ラウンド後に一度ホテルへ戻り、夕方から再びハンターパークへ向かいました。人がいないホールでは、私たちも少し投げることができました。
  • 夕方 マザーロードでフライマートが開催されていたので、そちらへ移動しました。
  • 受付をすると、15ドル分の食事券がもらえ、好きな食べ物を購入することができます。
  • また、フィールド競技の入賞賞金(クーポン?)分のディスクも、ここで受け取ることができます。(荒波家は盾をもらっていました)
  • ケイもスキルショットとロングドライブで入賞していたので、受付でPDGA番号と名前を伝え、獲得した金額分のディスクを受け取りました。(もちろん、お金を足して追加で購入することもできます)
  • また、別のテントでは、プレーヤーズパックに輸送の関係で間に合わなかった「ワールドプリントのサングラス」も配布されていて、こちらも受け取ることができました。

◆2ラウンド目(7月17日)

  • 午前 ハンターパーク。トップグループでのスタートでした。そこでプレーするということは、私たちが想像する以上にすごいことなんだと実感しました。多くの保護者の方たちから「トップグループで回るなんて本当に貴重な経験だよ!」と声をかけてもらったからです。
  • ラウンドがスタート。こればかりはレベルも雰囲気もまったく別物で、実際に経験した人にしかわからない空気感なんだろうなとしみじみ感じました。
  • そして、ここでもお父さんたちのサポートが本当にすごい。足場を整えたり、マーカーを置いてあげたりと、サポートの質が高いです。中にはご夫婦でサポートされている方もいて、お母さんは自前のほうきで全ホールのティーを掃いていました。サポートの次元が違います。
  • 選手たちのレベルは、スコアを見れば一目瞭然です。ショット、飛距離、パット、どれもハイレベルなのですが、特に驚いたのは、ミスをしてもそこから立て直すリカバリー力がすごいこと。あのリカバリーは、日本のプロ選手でもなかなか見られないレベルかもしれません。林の中に入れてしまっても、ただ出すだけではなく、あらゆる選択肢の中からベストなスローを選び、しっかり脱出して、さらにゴールに寄せてくるのです。これは、お父さんと一緒に考えて答えを出しているからこそできる強みなのかもしれません。
  • 気がついたこととして、この日は全員国籍が違うインターナショナルなグループでしたが、子どもたちも含め全員が英語を話していました。もちろん、家族との会話はそれぞれの母国語ですが、共通語として英語でコミュニケーションを取っているのが印象的でした。
  • ラウンド後、ケイはスコアが思うようにいかず落ち込んでいましたが、子ども同士でワイワイ遊んでいるうちに楽しくなって、すっかり元気になりました。みんな本当に良い子たちばかりです!
  • 帰りの駐車場では、ジェニファー・アレン選手に会い、一緒に写真を撮ってもらいました。
  • 夕方 試合とは関係のない、近くのコースへ行きました。

◆3ラウンド目(7月18日)

  • 7月18日 午前 ツインブリッジで、10分前にチェックイン。この日は、前日に一緒に遊んだ子や、練習で会った子たちと同じグループになり、気負わずにマイペースで投げることができました。
  • 午後 また別のコースへ向かいました。
  • ここで、なんとジェニファー・アレンに2度目の遭遇。このコースは、彼女が以前毎日投げていたという場所だけあって、とても雰囲気の良い、素晴らしいコースでした。

◆4ラウンド目(7月19日)

  • 7月19日 午前 この日もいつも通りにチェックインしました。4R目はWhitehawkのコースです。
  • 少し順位が上がっていたこともあり、周りは全員スポンサードがついている選手ばかり。やはり、少しピリッとした雰囲気が伝わってきました。
  • 気づいたこととして、みんなミスをするとちょっとグズったりして、「やっぱりまだ子どもなんだな~」なんて思っていたら、その後の切り替えがすごい。ちゃんと次のホールでしっかり立て直してきます。引きずらないんです。
  • そして、自分がミスして少しイライラしていても、相手のプレーをしっかり見て褒める姿があって、そのスポーツマンシップには子どもとは思えないものがありました。この日もケイはなかなかうまくいかず、一人だけ幼稚な態度を取ってしまい、母としては顔面蒼白でした。笑
  • 夜になると、翌日の準決勝に進出する選手には案内のメールが届くので、必ず確認して、スタートホールやスタート時間をチェックします。

◆準決勝〜決勝(7月20日 )

準決勝 (全体の40%)(7月20日 午前)

  • 7月20日 午前 準決勝最終日、Twin Bridges。この日は初めてのショットガンスタートでした。
  • みんな最終日ということもあり、少し緊張していたのか、普段より口数は少なめでした。成功したときの嬉しさも大きいですが、失敗したときの悔しさも、やはり最終日ならではのものだなと感じました。でも、どの選手も一生懸命に投げているのが伝わってきて、見ていてとても気持ちの良いラウンドでした。
  • ラウンドが終わった直後は、みんなそれぞれ家族と短い時間を過ごしていましたが、その後は試合の緊張感もほぐれ、みんなで記念撮影をしたり、おしゃべりをしたり、決勝で戦う子たちにエールを送ったりと、とても良い雰囲気でした。

決勝 (7月20日 午後)※観戦

  • 午後 決勝会場であるポストオークロッジに移動しました。
  • 最初に仲良くなった兄弟の弟くんがMJ8の決勝に残っていたので、応援に行きました。
  • こちらも、みんな7〜8歳とは思えないほどのプレーで驚きました。技術ももちろんすごいのですが、やはりミスをすると少しグズったり、お父さんに泣きついたり。でも、次のホールに行くとまるで別人のように切り替えていて、その姿は本当に驚かされました。あの切り替えができるジュニア選手は、ケイも含めて、おそらく日本にはいないと思います。
  • その後は、MJ12の決勝を応援しました。
  • このコースはまだ一度も投げたことがなく、しかも超投げ下ろしや投げ上げ、アイランドホールなどもあり、今までとはまったく違う難しいコースでした。もしかすると、選手たちは少し練習していたのかもしれませんが、それでもこれだけしっかりと投げられるのは本当にすごいなと感心しました。
  • 上位の子たちは、苦手なスローやコースなどがほとんどないのでは?という印象を受けました。
  • また、決勝には今まで一緒にラウンドした子たちもたくさん観戦に来ていて、「このホール、君なら何のディスク投げる?」と聞いてきたりと、まさにディスクゴルファーらしい決勝観戦になっていました。
  • 決勝の素晴らしいプレーを見たあとは、みんなにお祝いの言葉を伝えたり、ワールドの記念ディスクにサインをもらったり、今回一緒にラウンドしていない子たちもケイの名前を知っていて声をかけてくれたりして、おしゃべりしたりと楽しい時間を過ごしました。
  • また、帰り際に主催のINNOVAのお店でワールドのTシャツを追加で買おうとしたところ、「無料であげるよ!」とサービスしてくれたり、他にもいろいろとプレゼントしてくれたりと、まさに至れり尽くせりの幸せな時間でした。笑

◆大会終了後(7月21日)

  • 7月21日 午前 タルサを出発してヒューストンへ向かいました。
  • タルサの空港では、たくさんのディスクゴルファーたちがいて、最後のお別れを惜しみながらそれぞれ帰路に。
  • ヒューストンでは2泊し、コースを2か所まわってプレーしたあと、帰宅しました。

以上、今回の我が家のワールド体験日記でした!

◆これから欧米での大会へ参加する皆さまへのアドバイス

最後に、実際にアメリカ遠征を体験された栖原家から、今後計画をする際に気をつけることなどをいくつか教えていただきました!

  • とにかく物価が高いのでご飯の持ち込みは大量に。我が家はポータブル電気鍋やイケアの子供用プラスチック食器、カトラリー、食器洗剤、スポンジ、水筒を持って行ったけど大正解
  • ステッカーや日本のお菓子(ビスコやグミ)を渡したのも大好評
  • 水は会場にもあるが、基本的に関東オープンのような自分の水筒に補給するシステム

他にもラウンド中のサポート用品として以下のものを持っていきました。

  • バンドエイド、虫よけ、虫さされ塗り薬、ポイズンリムーバー、除菌ティッシュ、小型はさみ、飲み薬(風邪薬、下痢止め、解熱剤、胃薬、虫刺され用飲み薬など。海外のものは成分が強いので持参が安心)、塩分チャージ、ティッシュ、とげ抜き、目薬など。

遠征前にプレーヤーさんのアドバイスで、アメリカに普通に生息している植物のポイズンアイビーに気を付けるように言っていただきました。触るだけでかぶれて痒みもひどくなるそうです。携帯に画像を入れておいてケイにも何度も見せて、ラウンド中も草が多い場所では注意を払いました。

これからジュニア・ワールドを目指す選手やその保護者の皆さまへこの体験ログが少しでも参考になれば幸いです!

栖原家の皆様、本当に臨場感あふれる体験談をありがとうございました!現地での体験や大会の雰囲気を十分に共有させていただきました。みなさんの挑戦をディスクゴルフナビは心から応援しています!

タイトルとURLをコピーしました