知っておくと役に立つディスクゴルフ英会話

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2023年福井県坂井市にて開催されるJAPAN OPENまで残すところあとわずか。週末にはフレンドシップトーナメントも控えており、日本国内外の方とディスクゴルフをプレー出来る機会を心待ちにしている方も多いのではないでしょうか。楽しみな反面、英語で上手くコミュニケーションが取れるだろうかと不安な方もいらっしゃるかもしれません。今回、そんな方に是非見て頂きたい「知っておくと役に立つディスクゴルフ英会話 」を、日本ディスクゴルフ協会理事である諸岡通容様に寄稿頂きました。

諸岡通容
諸岡通容

昔からワールドや海外遠征に行くたびに感じてきたのが、ほんの少しディスクゴルフ英語を覚えておくだけでもっと楽しくなるという思いでした。これからは日本でもインバウンドのプレーヤーとラウンドする機会が増えるかもしれません。今回の内容は2010年のジャパンオープンの際に作成して公式ホームページに掲載していただいたものですが、ロブ・ローランドさんにご協力いただいて手直ししてみました。ご参考になれば幸いです。

知っておくと役に立つディスクゴルフ英会話

文・日本ディスクゴルフ協会理事
諸岡通容
監修・埼玉県ディスクゴルフ協会会長
Robert Rowland

世界選手権やジャパン・オープンなどで外人選手と一緒にプレーする。日本にふらりと立寄った外国人プレーヤーたちと一緒にラウンドする。競技の進行のためにはもちろんですが、多少でも英語で話ができたらいいですよね?

私自身の体験を含めて、ディスクゴルフに関する簡単な英会話をシーン別にまとめてみました。なるべく自然な会話になるようなボキャブラリーを選んでいます。

試合開始前の挨拶

スタートホールに集合したら、まずは「Nice to meet you!」と軽く握手。次に名前の確認になるわけですが、

「I’m Michiyasu Morooka. And you are・・・?」(私はモロオカミチヤスです。あなたは?)。 初対面の場合、「My name is ××」よりも「I’m ××」と言うと自然です。「And you are・・・?」と言えば、相手も自然に名乗ってくれます。「What’s your name?」は「君、名前は?」になり、警察官が名前を問うときなどのやや上から目線のフレーズなのでご注意を。

外国人にとって日本人の名前は難解なので、 例えば私の場合は、「Please call me “MORO,” for short.」のように短いニックネームを教えてあげると喜びます。普通はファーストネームが多いと思いますが、外国人選手もクリスチャンネームなど何かしら愛称を持っているので教えてくれるはずです。メモするなどして覚えましょう。

もし、相手の名前がよく聞き取れなかった場合は、「Could you say (that) again for me?」と「for me」 をつけることで、「日本人なんでよく聞き取れなくてゴメンね」というニュアンスが出て、より丁寧な言い方になります。日本人がよく使う「I beg your pardon!」は「なにか勘違いしてるんじゃない?」 「ごめんなさい」の意味にも取られるので使わない方が無難。ちなみに「Pardon?(パドン) 」も「なんですと!?」のニュアンス。ただし、「パルドン?」と発音すると仏語になるので、 仏語圏のカナダ人にはOK。英語圏の人にはジョークぽく聞こえます。

A: Nice to meet you! I’m  Moro. And you are・・・?

B: I’m Michael Locastro.

A: Could you say again for me?

B: Michael ,Lo-cas-tro. You may call me Mike.

A: Oh , I see.Thank you!

試合中の会話

 さて、2分前のホーンが鳴り、いよいよティーオフです。

「Good Luck!」「Good shooting!などと声を掛け合います。相手から「Good Luck!」と言われたら、「You too!」と返せば簡単ですよ。

相手のいいショットについては、「Good shot!」「Beautiful!」「Excellent!」「That’s great!」などを。

「Nice shot!」よりもよく使われます。相手から言われたら、大きな声でかならず 「Thank you!」と返しましょう。「It’s just a fluke! (イッ・ジャスタ・フロック)」で「まぐれです~!」に。ただし、あまり連発するとかえって嫌みに聞こえるのでほどほどに。

相手がロングパットを外したときなどは、「Good run!」または「Almost!」を。日本語の「惜しい!」は「Oh, shit!」に聞こえがちで 「なんでお前が悔しがっているんだろう?」と不思議がられます。 逆にそのことを教えてあげるとたいてい喜びますが・・・(笑)。

パットやアプローチで誰が遠いかの判断になった場合は、「Who’s away?」(誰が遠い?)、「Who’s up?」(誰の番?)。「I’m up.もしくはIt’s my turn.」(僕の番)、「You’re up.」(君の番)を覚えておきましょう。

また、ジャンプパットをする際などに目安となるサークル1のフラッグやラインが無い場合、「10m?」(発音はテン・ミーター?)でもいいのですが、「In the circle?」「Out of circle?」と聞くことが多いです。

パットで「お先に」は「Let me finish (it). 」。話し声でパットに集中できな いような場合には「ちょっと声を抑えてくださいな」=「Could you (please) keep it down?」と。ちなみにボードによくある” Quiet! “は「静かに!」と命令口調なので、会話では「Quiet please!」と声のトーンを抑えて。

スコアを付ける際、前のホールのスコアを聞くときは、「What’ did you get?」や簡単に「Score?」など。自分のスコアを申告するときは、「I made a Par.」「I took a Birdie.」「I shot a six.」など。数字の前にかならず「a=ア」をつけるのが肝心です。慣れるまではスコアの前に 「え~と」と言う感じで「ア~」をつけるとよいでしょう。 スコアを正確に伝えることが優先となりますので、慣れない場合は「Three.」(スリー)や、「Four.」(フォー)と簡単に伝えても大丈夫です。

いいショットが出れば、「Nice birdie!」「Good par save!」などと褒め合って、しばらくパー(ボギー) が続いて、ようやくバーディ(パー)が出せたときは、「I needed it!」という感じで喜ぶとよろしいです。

“OB “は「オウ・ビー」でも通じますが 「Out of Bounds(アウト・オブ・バウンズ)」がより分かりやすいよう。自分のディスクが OB に入ったと思われるときは、 「リティーします」=「I’ll re-tee.」、「暫定スローをします」= 「I’ll take a provisional (throw)」と宣言します。この ”provisional”(暫定=プロヴィジョナル)は、必ず覚えておきたい用語です。

ちなみに相手が OB になった場合は、「That sucks!」とか 「Too bad!」と言ってお終い。 そもそも相手が失敗したときは、海外ではあまり声をかけません。日本ではついつい慰めたくなるのですが、国民性の違いかもしれません。

さて、ペナルティの申告などの際は、日本だと2ペナ(ツー・ペナ)とかで済ましますが、「1-stroke penalty」「2-shots penalty」のように「 stroke (ストローク)」か「shot(ショット)」を必ず入れます。紙のスコアカードに OB のスコアを記載するとき、以前は○3「サークル・スリー」、◎5「ダ ブル・サークル・ファイブ」などと数字を丸で囲むか欄外に書いていましたが、最近はデジタルスコアリングが導入されているので、ストローク数しか記入しない場合が多いです。ちなみにバーディを○、ボギーを■などで記入するのはボールゴルフのスタイル。海外のローカル大会などでは通用する場合がありますが、ディスクゴルフではあくまで数字での記入をお勧めします。

スコアカード
昭和記念公園のスコアカード

試合中、トイレに行きたくなった場合は「I need to use the restroom」。「Toilet」でもオーケーですが、米国だと「便器」の意味になるので野外でも「Restroom」か「Bathroom」を使います。ちなみに「バンカー」も本来は英語。米国語では「Sand trap (サンド・トラップ)」が一般的です。

いいよいよラストホールのティー・オフ。まるで儀式であるかのように握手かハイタッチ、ハグなどしながら決まって言うのが、「Enjoyed it!」「Nice playing with you! 」「Hope we play again!」など。 私はたいてい 「and I need beer!」で締めます(笑)。もちろん、最終ホールが終わった後にも握手やハグを忘れずに!

試合後

ゲーム後にスコアをたずねるときは「What did you shoot?」。他のパーティーの人のスコア(調子)を聞くときは「How are you shooting?」。自分が聞かれたときは 「All right(いい感じ)」「Not bad(まあまあ)」「So so(それほどよくない)」などで。

別れ際には 「See you!」「See you later!」「See you soon!」などを。「Good-bye!」は、本来「あばよ!」に近いニュアンスなので使わないほうが無難です。

番外編

 向かい風は「アゲインスト」ではなく”Head wind“、追い風は「フォロー」ではなく”Tail wind”や”Down wind”、横風は “Cross wind “(Side windでもよい)なので覚えておきましょう。

では、皆さんの健闘を祈ります!

諸岡通容

NAVI
NAVI

ご提供いただいた諸岡さん、素晴らしい内容を本当に有難うございました。また快く監修いただいたロブさんにもお礼申し上げます。様々なプレーヤーが増えている今、こういった簡単なフレーズを覚えるだけでラウンドがより楽しくなりそうです!是非、今後のラウンドの参考にして見て下さいね。

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