ディスクゴルフ界のジュニア世界一を決める最高峰の大会、2025 PDGA Junior Disc Golf World Championships(2025PDGAジュニアディスクゴルフ世界選手権、以降ジュニア世界選手権)が2025年7月15日(火)〜7月19日(土)にアメリカ合衆国 カンザス州 エンポリアで開催されました。
日本からは、ディスクゴルフ界ではご存知の方も多い4名の選手が挑戦。今回はその記録を振り返りたいと思います。
2025PDGAジュニアディスクゴルフ世界選手権 出場プレーヤー
今回日本から出場したプレーヤーは下記4名。荒波健太選手は3回目、荒波朋佳選手、栖原希維選手は2回目、荒波丈次選手は初出場となります。
Player | Div. |
---|---|
荒波 健太 Kenta Aranami PDGA#161040 | MJ18 |
荒波 朋佳 Tomoka Aranami PDGA#223296 | FJ18 |
栖原 希維 Kei Suhara PDGA#242595 | MJ12 |
荒波 丈次 Joji Aranami PDGA#223297 | MJ10 |
参加には「招待状(Invite)」が必要で、これは単に会員であるだけでは得られず、ポイント取得や会員ステータス、試合参加歴、レーティングなど複数の条件を満たす必要があります。
- 2025年の誕生日に8~18歳になるアマチュアクラスのPDGA会員であること
- 2024年12月15日までに2024年アマチュア クラスの PDGA メンバーになっていること
- 2024年のPDGAツアー年中にPDGA公認イベントを3つ完了していること
アメリカ、カナダ以外の国は上記を絶対条件とし、さらにレーティングが高いプレーヤーがTier 1から順に優先的にエントリーできる仕組みとなります。例えば、荒波健太選手は985のレーティングで世界でも大変高いレーティングであったため、Tier 1の招待が設けられています。
オープニングセレモニー

本大会では世界13か国から400名を超えるジュニア選手が集まって行われました。オープニングセレモニーでは、各国の名前が読み上げられ、国旗とともに代表選手が入場。今回日本の旗手は、栖原選手が勤めました。
【2025PDGAジュニアディスクゴルフ世界選手権、いよいよ開幕!】
— 日本ディスクゴルフ協会 JPDGA (@jpdga_office) July 15, 2025
昨夜行われた開会式では、栖原 希維選手が旗手を務めました🇯🇵
日本勢は、このあと11:12pmにMJ10 荒波 丈次選手からスタートし、以下のスケジュールで進行します。
荒波 丈次(Joji Aranami)
部門:MJ10
7月15日 11:12pm
栖原… pic.twitter.com/hYoU5S8bh8
Dynamic Discs HQ でのチェックイン
本大会の開催地エンポリアは、Dynamic Discsの街でもあります。イベントのチェックインやプレーヤーズキットの受け渡しは、Dynamic Discsの本社にて行われました。広大な倉庫の中では、その場でプリントし手渡しするようなシーンも。参加するジュニアプレーヤーにとっても、非常に貴重な機会となったでしょう。
ジュニア世界選手権のリザルト&映像
リザルトは以下の通り。今回、ジュニアの最上位部門となるMJ18とFJ18の1R目にそれぞれ撮影が入り、フィーチャーカードに、荒波健太選手と、荒波朋佳選手がピックアップされています!また、今回見事決勝入りを果たした荒波朋佳選手は、4Rのリードカードとして映像にも残っています。
Player | Div. | RANK |
---|---|---|
荒波 健太 Kenta Aranami PDGA#161040 | MJ18 | 23位T / 144名 |
荒波 朋佳 Tomoka Aranami PDGA#223296 | FJ18 | 8位 / 21名 |
栖原 希維 Kei Suhara PDGA#242595 | MJ12 | 21位 / 42名 |
荒波 丈次 Joji Aranami PDGA#223297 | MJ10 | 20位 / 32名 |
公式映像 | MJ18 R1 F9-B9
公式映像 | FJ18 R1 F9-B9
公式映像 | FJ18 R4 F9-B9
提供映像 | MJ12 Round1 18ホール
映像提供:Kei Suhara and His Family
フィールドイベントのリザルト
ジュニア世界選手権では、本戦が行われる前にフィールドイベントと呼ばれるパッティングコンペティションや、ロングドライブ、そして実際のコースを利用したダブルスも開催されています。今回の4名もそれぞれに参加されました。
Doubles at 2025 PDGA Junior Worlds | ダブルス
Worldに出場しているプレーヤー同士でチームを組み出場するダブルスです。18ホール×1Rを行います。昨年まではなかった「チーム名」が採用されており、ファンとして楽しみが広がりました!
Player | Div. | RANK |
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One and a Half 荒波 健太&Max Umeno | MJ18 | 8位T / 22チーム |
Ace Hunters Ava Meyer & 荒波 朋佳 | FJ18 | 3位 / 5チーム |
JAPAN 栖原 希維& 荒波 丈次 | MJ12 | 6位T / 7チーム |



Long Drive Competition at 2025 PDGA Junior Worlds | ロングドライブ
ロングドライブは5投を投げ、ベストの距離で競います。荒波朋佳選手はロングドライブで2位を記録するなど、それぞれ素晴らしい成果を残されています。
Player | Div. | RANK |
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荒波 健太 Kenta Aranami PDGA#161040 | MJ18 | 13T位 / 62名 486feet / 148.1m |
荒波 朋佳 Tomoka Aranami PDGA#223296 | FJ18 | 2位 / 9名 341feet / 103.9m |
栖原 希維 Kei Suhara PDGA#242595 | MJ12 | 11位 / 19名 318feet / 96.9m |
荒波 丈次 Joji Aranami PDGA#223297 | MJ10 | 14位 / 15名 201feet / 61.2m |
Putting Competition at 2025 PDGA Junior Worlds | パッティング
パッティング・コンペティションは、9つのパットステーションを巡り、各ステーションに設けられた3箇所の異なるパットスポットからの成功数によって得点を競うイベントです。各ステーションには、距離や難易度の異なる3つのスポットが設置されており、それぞれに1点、2点、3点の得点が設定されています。各スポットから1投ずつパットを行い、成功したショットに応じて得点が加算されます。1ステーションで獲得できる最大得点は6点。9ステーションすべてでミスなく成功した場合の合計スコアは54点となります。正確性と集中力が問われる、シンプルながら奥深いディスクゴルフ競技のひとつです。
Player | Div. | RANK |
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荒波 健太 Kenta Aranami PDGA#161040 | MJ18 | 60T位 / 89名 |
荒波 朋佳 Tomoka Aranami PDGA#223296 | FJ18 | 5T位 / 19名 |
栖原 希維 Kei Suhara PDGA#242595 | MJ12 | 6T位 / 36名 |
荒波 丈次 Joji Aranami PDGA#223297 | MJ12 | 21T位 / 36名 |
以上、2025年ジュニア世界選手権のレポートでした!
日本中のディスクゴルフファンが、世界に挑む選手たちを心から応援しています。
ライブスコアを追いながら一喜一憂し、その活躍を見守る時間は、多くの人にとって特別なものとなりました。今後、この舞台を目指す次の世代のプレーヤーたちにとっても、大きな励みとなることでしょう。世界へ挑む日本のディスクゴルファーたちのこれからの活躍に、引き続きご注目ください。