ホップの栽培から手掛ける地ビール、福島県阿武隈HOP JAPANのクラフトビール飲み比べ!

コース周辺情報

福島県田村市にあるHOP JAPAN(ホップジャパン)の「ホップガーデンブルワリー」。以前は田村市の公共施設やレストランなどがあったグリーンパーク都路の一部を使い2020年にオープンした醸造施設です。

ブルワリーの他にも、ホップ風呂が楽しめる綺麗なゲストハウスや、充実の施設で初心者にも優しいキャンプサイト、そして欧米で人気のディスクゴルフが出来るコースがあり、飲む人も飲まない人も楽しめる場所となっています。

今回は、ブルワリーへ遊びに行った際にお土産で購入したホップジャパンのビール7種類の感想を、毎日欠かさずビールを飲んでいるディスクゴルフナビの編集部が書き留めたいと思いますので、お付き合いください。

※法律により20歳未満の酒類の購入や飲酒は禁止されており、酒類の購入には年齢確認が必要です。

ホップジャパンのクラフトビールの特徴

まずはどんなビールなのか、特徴を見ていきましょう。

貴重な田村市地産ホップをふんだんに利用

国産のクラフトビールの数は年々増加傾向。使用するホップは、ドイツやチェコなどからの輸入に頼ることが多かったのですが、最近では、国産のホップを使ったビールもたくさん増えてきました。その中でもホップジャパンは、地元である田村市の「地産ホップ」を生産するところから携わっており、まさに一次産業からのビール造りを進めています。

そもそもホップとはアサ科の植物。ビールに爽やかな苦味と芳醇な香りをつけ、さらに泡立ちを良くしたり、菌の繁殖を抑えたりと、ビールの中でも1番味わいに特徴をもたらす材料です。

そのホップが生産されるのは、田村市の阿武隈高地。大きな町から離れ、標高も高く、空気が澄んでいることから、天文台も設置されているような場所です。夏でも冷涼で、かつ日当たりの良く雨が少ない、まさに最適な場所で契約農家さんに丁寧に育てられ、手摘みされた傷も少ない良質なホップ。これが、大きな特徴の1つと言えるでしょう。

ホップと一口で言ってもその種類は豊富。ホップジャパンが手掛ける種類は以下の通りにバリエーションが豊かなので、それぞれのホップの特徴を活かしたビールが生みだせているのですね。

取扱い品種 カスケード/センテニアル/ナゲット/かいこがね/チヌーク/ソラチエース/クリスタル/スターリング/マウントフット

HOP JAPAN ウェブサイトより

全部飲み比べたくなる、7種類+αの味わい

今回、購入させていただいたのは、ブルワリーのタップルームで購入できる8本セット。好きなものを選んで、自宅まで送っていただきました。

ホップジャパン8本セット

中身もさることながら、まず箱から可愛いです!

ホップジャパン8本セット

今回購入したラインナップがこちら。並べてみると分かる通り、日・月・火・水・木・金・土と、曜日になぞられています。

これは、自然の中で、人・物・事とのつながりを感じてほしいという気持ちから、全てを表す陰陽五行をテーマにして作られたそう。

ホップジャパンの理念は、持続可能な社会づくりを目指すことで「人・もの・ことを繋ぎ、人々を笑顔にする」ことです。自然豊かなここグリーンパーク・阿武隈でこのつながりを感じて欲しいと考え、自然・地球・そして宇宙を表す「陰陽五行」をテーマにしたビールを自社のブルワリーで醸造し、販売して参ります。

HOP JAPAN ウェブサイトより

並べたときの、統一感や、配色も素敵で、 このままプレゼントなどにも良さそうですね。

さっそく、全味を見ていきましょう。ビールは大好きですが、詳しいわけではないので、非常に個人的な感想となります。ご了承ください。

Hopjapan IPA-ホップジャパンIPA

太陽が描かれた Hopjapan IPA 。テーマは陽。タイプはSession IPA。苦味数値は18。アルコール分4.5%。
IPA(インディアンペールエール)は通常しっかりとしたホップの苦味が特徴ですが、苦味が抑えられたホップの良いところだけを凝縮したような味わい。生のホップを利用しているからこそ出るフレッシュな味わいです。IPAって苦いイメージがあったのですが、そのイメージを覆してくれるようなビールでした!

Hopjapan White-ホップジャパンホワイト

月が描かれたHopjapan White 。テーマは陰。タイプはWheat Ale。苦味数値は8。 アルコール分4.5%。
小麦を使った、ホワイト ウィート エール、いわゆる白ビールです。軽やかで優しい味わいながら、甘味を感じるようなフルーティーさがあります!時間が経っても苦味が強くなる感じもないので、ゆっくりお酒を飲みたい方にもおすすめ。食事だけでなく、スイーツなどに合わせても美味しそうです。

Abukuma Red-阿武隈レッド

五行の火が描かれたAbukuma Red。テーマは火。タイプはRed Rye IPA。苦味数値71。アルコール度7%。

ビール用のライ麦であるレッド・ライを使ったビール。IPAなので、陽のIPAに似ているかと思いきや、よりしっかりとしたモルトの味と、ちょうど良い苦味、どっしりとした口当たりの強めのビール!しかもアルコール7%と、このラインナップの中でも1番の度数です。辛めのお肉と頂きましたが相性抜群でしたよ。

Abukuma Crystal-阿武隈クリスタル

五行の水が描かれたAbukuma Crystal。テーマは水。タイプはIndia Pale Lager。苦味数値70。アルコール度5.5%。

IPL(インディアペールラガー)。IPA(インディアンペールエール)同様、たっぷりホップを使ったビールです。違いは主に発酵にあり、IPAの酵母は常温に近い温度で、活発に短時間で発酵し、フルーティーで深い味わいを生み出し、IPLは低い温度で長期発酵する酵母で作られ、すっきり爽やかな味わいになります。“クリスタル”の名前通り、スッとした味わいと苦味、さらにホップの香り高さを感じる、まさにラガー好きのためのクラフトビール。この味、大好きです。

Abukuma Green-阿武隈グリーン

五行の木が描かれたAbukuma Green。テーマは木。タイプはFresh hop beer。アルコール度6%。

Fresh hop IPAビール。今年収穫されたフレッシュなホールホップだけを使ったなんとも贅沢なビール!その時に採れたホップ1種類だけを使うので、シーズンによって味が違い、毎回チャレンジしたくなる味わいです。その時のホップの種類が書いてあり、今回買ったのは「カスケード」という種類。新鮮なホップを使っているからでしょうか、苦味が控えめで、すっきりした味わいなのに、広がる香り感。もはや食事と合わせずこれだけでじっくり味わいたいビールでした。

新米ならぬ、新ホップ!

普段は「GREEN」なのですが、8月の収穫時期後に採れたてホップを使った新米ならぬ新ホップのビール「FRESH」に変わるとのこと!予約販売していますので、Instagramやショップをチェックしてみましょう。

Abukuma Gold-阿武隈ゴールド

五行の金が描かれたAbukuma Gold。テーマは木。タイプはSession hazy pale ale。アルコール度6%。

Session hazy pale aleは、淡く濁ったような美しい色味が特徴のビール。トロピカル・南国風なアロマが特徴です。この手のビールといえば、しっかりとしたフルーツ感のある味わいのイメージがあるのですが、このGOLDは爽やかなフルーティさを感じつつ、上品で美味。とにかく料理に合う味わい。アルコール度数も低いので、毎日飲みたくなる味でした!非常に美味しかったです。

Abukuma Black-阿武隈ブラック

五行の土が描かれたAbukuma Black。テーマは土。タイプはBlack IPA。苦味数値は65。アルコール度6%。

ホップジャパンの黒ビールです。こちらは衝撃が走りました。今まで飲んだどの黒ビールよりも軽く柔らかく、まろやか。 グラスに注いだ色味も黒すぎません。黒ビールの持つ焙煎した麦芽の独特の強さが無く、優しいロースト感と、トロピカルな香りが口いっぱい広がり、これだけでご馳走のような1瓶でした。

以上、今回の購入したホップジャパンのクラフトビールシリーズの紹介でした。

こちら以外にも、「カシス香るゴーゼ」という、田村市産のカシスをふんだんにつかったビールや、シトラスの香りがたまらない「柚子香るWhite」、ビール党でなくても飲みやすい「こはく日和」など、季節品も登場していますので、今後もどんな味わいが増えるのか、楽しみですね!

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