【2022年度】国内プレーヤーがパットで使用しているディスク135枚

ディスクの考察

2020年からスタートしたパットで使用しているディスク調査の第3弾です。今回は枚数を100枚で区切らず年度内いっぱいで確認出来るだけ調査しました。調査した枚数は135枚!その全てを反映したデータです。新しく色別データも制作しましたので是非ご確認ください。

※本データは2022年の1年間で調査しており、途中でパターを変えていたり年末あたりの最新のパターなどは反映しきれていない場合が御座います。またスローイングのみで使用しているパターは調査の対象外となっています。

調査要項
調査数135枚
調査期間 2022年1月〜2022年12月
調査方法 100人以上のプレーヤーが実際にパットで使用しているディスクを目視などで確認
備考
  • 1人のプレーヤーが同じ種類のディスクを複数枚使用している場合は1種類1枚でカウント
  • 1人のプレーヤーが複数種類のディスクを使い分けている場合は全ての種類を1種類1枚としてカウント
  • 素材の種類に関しては調査しておらず未掲載(※1)
  • ※1)InnovaのAviarはPro素材のみ各モデル別々でカウントしております。Aviarは素材全てを合計すると18枚でした。

製品別データ

今年は以前の調査枚数より沢山のディスクを確認している中で、プレーヤーさんがMVPのAtomを使用しているのを多く確認し全体の約15%(6〜7枚に1つ)という結果になりました。AviarはPro素材と合わせると18枚確認しており根強い人気があります。Atom、Aviar、Lunaは不動の人気を誇り、国内初オリジナルディスクブランドTokyo Discsの零も依然愛用者が多いです。MVPのNomad、Dynamic DiscsのJudge、InfiniteのAlpacaは今年から沢山の利用者を確認しました。

製品別データ
名称メーカーフライトナンバー枚数
Atom
アトム
MVP3/3/0/121枚
Aviar
エビア
Innova2/3/0/114枚
Luna
ルナ
Discraft3/3/0/39枚
Rei
零/レイ
Tokyo Discs 9枚
Nomad
ノマド
MVP2/4/0/18枚
Judge
ジャッジ
Dynamic Discs2/4/0/15枚
Nova
ノヴァ
Innova2/3/0/05枚
Alpaca
アルパカ
Infinite3/3/0/14枚
Envy
エンヴィ
Axiom3/3/-1/24枚
Berg
バーグ
Kastaplast1/1/0/23枚
Hydrogen
ハイドロゲン
Løft Discs1/2/0/03枚
JK Pro Aviar-X
ジェイケイプロエビアエックス
Innova2/3/0/23枚
Omega
オメガ
Millennium2/3/0/03枚
Rainmaker
レインメーカー
Discmania2/3/0/0.53枚
Aviar3
エビアスリー
Innova3/2/0/22枚
Faith
フェイス
Latitude64°2/3/0/12枚
Fierce
フィアス
Discmania3/4/-2/02枚
Invader
インベーダー
Innova3/2/0/12枚
P2
ピーツー
Discmania2/3/0/22枚
PA-1
ピーエーワン
Prodigy3/3/0/22枚
PA-2
ピーエーツー
Prodigy3/3/0/12枚
Wedge
ウェッジ
Innova3.5/3/-3/12枚
Wizard
ウィザード
Gateway2/3/0/22枚
Anode
アノード
MVP2.5/3/0/0.51枚
AviarX3
エビアエックススリー
Innova3/2/0/31枚
Banger GT
バンガージーティー
Discraft2/3/0/11枚
Challenger
チャレンジャー
Discraft2/3/0/21枚
Challenger SS
チャレンジャーエスエス
Discraft2/3/-1/21枚
Dagger
ダガー
Latitude64°2/5/0/11枚
Firefly
ファイアフライ
Innova2/3/0/11枚
Harp
ハープ
Westside4/3/0/31枚
Ion
イオン
MVP2.5/3/0/1.51枚
Link
リンク
Discmania2/3/0/11枚
Maiden
メイデン
Westside3/4/0/11枚
P1
ピーワン
Discmania2/3/0/01枚
Penrose
ペンローズ
EV-72/4/0/21枚
Pilot
パイロット
Streamline2/5/0/11枚
P Model S
ピーモデルエス
Prodigy3/5/0/21枚
Proxy
プロキシ
Axiom3/3/-1/0.51枚
Pure
ピュア
Latitude64°3/3/-1/11枚
Reko
レコ
Kastaplast3/3/0/11枚
Rhyno
ライノ
Innova2/1/0/31枚
Spike
スパイク
Latitude64°4/3/-1/11枚
Swan (2)
スワンツー
Westside3/3/-1/01枚
Warden
ワーデン
Dynamic Discs2/4/0/0.51枚
Yeti Pro Aviar
イエティプロエビア
Innova2/3/0/11枚

ブランド別データ

国内で購入できるディスクの種類も増え自分に合ったパターを探す機会も多く、新しいディスクや珍しいディスクを試してみるプレーヤーさんが増えたように思います。その中でもInnovaのディスクが安定した人気を誇り全体の約24%(4枚に1つ)という結果になりました。次いで製品別データで1番多かったAtomを筆頭にMVP、人気のあるLunaを中心にDiscraftと続きます。種類ではInnovaの次にDiscmaniaが多く、次いでMVP、Discraft、Latitude64°を多く確認しています。

ブランド別データ
ブランド枚数種類
Innova3210
MVP314
Discraft124
Discmania95
Tokyo Discs 91
Dynamic Discs62
Latitude64°54
Prodigy53
Axiom52
Kastaplast42
Infinite41
Westside33
Løft Discs31
Millennium31
Gateway21
EV-711
Streamline11

色別データ

今回の2022年度版から新しく色別のデータを追加しました。

パットで1番使用されているディスクの色は白と青そしてピンクでそれぞれ23枚確認しており、この3色だけで全体の50%を超えます。次いで赤、紫、オレンジと続き、確認出来た枚数が少なかったのは緑、水色、グレー、複数色が均等なダイや虹色などのマルチカラーやグロー(発光素材)でした。

フライトナンバー別データ

今回取得したディスクのフライトナンバーの数値傾向をデータにしました。

データ概要
  • スピード、グライド、ターン、フェードの4つで構成されたフライトナンバーにおきまして、2022年12月現在、各ブランドが公式で発表している数値を元にしたデータです。
  • Tokyo Discsの零はブランド発表のフライトナンバーが確認出来なかったため対象外と致します。
  • 対象 合計126枚 45種類(※零を除いた数)
スピード-SPEED

前回同様にパター系ディスクのメインとなる「2」と「3」が大半を占めていますが、今年は低スピードの「1」と「2」を若干多く確認しました。

スピード2023
SPEED枚数種類
259枚16種類
355枚22種類
16枚2種類
42枚2種類
3.52枚1種類
2.52枚2種類
グライド-GLIDE

前回と大きな差は無く、「3」と「4」で全体の約90%近くを占めております。

グライド2023
GLIDE枚数種類
393枚30種類
418枚6種類
28枚4種類
14枚2種類
53枚3種類
ターン-TURN

アンダー系ディスクは少なく「0」が大半を占めます。

ターン2023
TURN枚数種類
0113枚37種類
-19枚6種類
-22枚1種類
-32枚1種類
フェード-FADE

以前から人気のある「1」を中心に、「2」や「3」といったオーバー系のパターが占める割合が増えました。

フェード2023
FADE枚数種類
170枚19種類
022枚11種類
315枚6種類
212枚4種類
0.56枚4種類
1.51枚1種類

ディスクの枚数(126枚)によるフライトナンバーの平均値

SPEEDGLIDETURNFADE
2.53.1-0.2 1.2

昨年( 2.6 / 3.1 / -0.3 / 1.1 )より僅かに低スピードでオーバーな数値になりました。

ディスクの種類(45種)によるフライトナンバー平均値

SPEEDGLIDETURNFADE
2.63.1-0.21.3

こちらも昨年( 2.6 / 3.2 / -0.4 / 1.0 )よりオーバーな数値となっています。昨年はストレート性の高い数値にまとまりましたが、今年はスローイングパターとしても安定して活躍しそうなややオーバー系のディスクが占める割合が増えています。

形状別データ

ディスクの大きさやリムの厚みなど、形状についてのデータをまとめています。

データ概要
  • PDGA公認ディスク一覧で掲載されている各製品の形状データを参照
  • 対象 合計135枚 46種類
直径

ディスクの直径は21cm〜30㎝まで許可されていますが、その中でもSuper class(直径23.7cm以上)を除くディスクは22cm以下の製品が殆どです。昨年同様に21.2cmと21.1cmのベーシックなサイズを中心に21.0cm〜21.2cmが全体の約95%を占めています。

Diameter枚数種類
21.2cm59枚24種類
21.1cm49枚12種類
21.0cm21枚8種類
21.3cm 6枚2種類
2023
高さ

高さは、形状別データの他の部分に比べて毎年幅が広い傾向にあります。半数以上が2.0cmですが薄めの1.8cmや1.9cmも選ばれやすいです。他の部分の形状にも左右されますが1.9cm以下ではトップがフラットな形状の物が増えていき、1.8cm以下になると触った時に薄さ感じるラインです。逆に2.1cm以上からは厚みを感じる事が多いです。

Height枚数種類
2.0cm58枚15種類
1.9cm36枚11種類
2.1cm20枚 8種類
1.8cm10枚7種類
2.7cm5枚1種類
2.2cm3枚 2種類
1.7cm2枚 1種類
1.6cm1枚1種類
2023
リムの深さ

ガッシリとした握り心地を感じるのが1.5cm以上、「浅い手離れの良さ」を感じるのが1.4cm以下ですがディスクの高さやリムの厚みなどにより1.5cm以上でも握り心地が浅くなる場合もあります。昨年と同様に1.4cm〜1.5cmのベーシックな形状が多く、全体の約90%以上を占めています。

Rim Depth枚数種類
1.4cm64枚14種類
1.5cm60枚23種類
1.6cm4枚4種類
1.3cm3枚3種類
1.2cm2枚1種類
1.8cm2枚1種類
2023
リムの厚さ

本データで多数となるスピード「2」「3」のディスクの多くはリムの厚さが0.9cmから1.1cm程。オーバー系のパターやミッドレンジ系の場合はそれ以上の厚み(1.2cm〜1.5cmくらい)である傾向が高く、0.9cm未満はスピード「1」が多いです。今回確認出来たディスクの殆どが0.9cm〜1.1cmでした。

Rim Width枚数種類
1.1cm73枚16種類
1.0cm34枚23種類
0.9cm25枚 6種類
0.7cm3枚1種類
2023

ディスクの枚数(135枚)による形状の平均値

直径高さリムの深さリムの厚さ
21.14cm2.00cm1.45cm1.03cm

ディスクの種類(46種)による形状の平均値

直径高さリムの深さリムの厚さ
21.14cm1.97cm1.47cm1.02cm
2023

人気のフライトナンバー&形状に近いディスクはこれ!

フライトナンバーと形状のデータにおいて、各カテゴリで1番分布の多い箇所のみを組み合わせ、該当するディスクを人気ブランドから探してみました。(※2022年12月までに発売されているディスクから選んでおります)

※ディスクゴルフナビで調べた限りではフライトナンバーと形状の両方の数値が当てはまるディスクは御座いませんでした。

人気のフライトナンバーとそれに近いディスク

135枚のフライトナンバーの各カテゴリを最頻値で合わせた数値

今年は「枚数」と「種類」とによる最頻値に違いがありました。枚数による最頻値は昨年よりスピードが1つ低く、こちらのフライトナンバーと同様の数値のディスクは人気のAviarを筆頭にDynamic DiscsのAgentやClash DiscsのButterなど新しいディスクでも登場しています。

SPEEDGLIDETURNFADE
2301
2023
2/3/0/1に該当するディスク
AgentDynamic Discs
AviarInnova
Banger GTDiscraft
ButterClash Discs
ClutchLegacy
FaithLatitude64°
FireflyInnova
HopeLatitude64°
LinkDiscmania
Omega4Millennium
WarlockGateway
WhaleInnova
Yeti Pro AviarInnova

46枚のフライトナンバーの各カテゴリを最頻値で合わせた数値

昨年と同じ数値になりました。2021年下旬から業界へ参戦し、2022年に急速な成長を遂げたClash DiscsのメインパターPopcornもこのフライトナンバーです。

SPEEDGLIDETURNFADE
3301
3/3/0/1に該当するディスク
名称ブランド
AlpacaInfinite
AtomMVP
ChiefGateway
LogicDiscmania
PA-2Prodigy
PopcornClash Discs
RekoKastaplast
SenseiDiscmania
ShieldWestside

人気の形状とそれに近いディスク

135枚の形状の各カテゴリを最頻値で合わせた数値

枚数、種類ともに人気のブランドから同形状に該当するディスクは、ここ1.2年で発売された新しいものばかりでした。MVPのNomadは国内で愛用しているプレーヤーも多いディスクです。

直径高さリムの厚さリムの高さ
21.2cm2.0cm1.4cm1.1cm
名称フライトナンバーブランド
EMac Judge2/4/0/1Dynamic Discs
Nomad2/4/0/1MVP

46種類の形状の各カテゴリを最頻値で合わせた数値

ProdigyのACE Lineからスローイングにも使いやすいストレートなディスクと、2022年現在Innovaで1番新しいベーシックパターであるXeroが該当しました。

直径高さリムの厚さリムの高さ
21.2cm2.0cm1.5cm1.0cm
名称フライトナンバーブランド
P Model S3/5/0/2Prodigy
Xero2/3/0/0Innova

以上、2022年のパター調べでした!今回も昨年に続き沢山のパターを確認することが出来ました。今後のパター選びの参考になれば幸いです。気になるディスクは国内販売店で是非チェックしてみてください。

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