Calvin Heimburg(カルビン・へインバーグ)選手と菊地哲也選手の意外なつながり-フィーチャーディスクに描かれた「ピザ」の由来とは?

ブログ

2019年ラスベガスチャレンジでの優勝経験があり、A-tier以上のトーナメントでファイナルの常連、プレーにミスが少なく、また非常に打率の良い独特なパットスタイル、そして柔らかそうな巻き毛がチャーミングな日本でもファンが多いCalvin Heimburg(カルビン・へインバーグ)選手PDGA#45971

ディスクではなくピザを手に持つCalvin Heimburg選手

そんなCalvin Heimburg選手のフィーチャースタンプとして2021年1月あたりに発売されたのが、Innova Champion Rhyno Soft Blend(イノーバ チャンピオン ライノ ソフト ブレンド)です。ライノといえば、2/1/0/3というフライトナンバーからもわかる通り、グライドが低く、さらにオーバーステイブルなパターとして風の日でも負けない安定性を持ったちょっとクセのある人気ディスク。さらに素材がソフトブレンドということで、柔らかな持ち心地でグリッピーであることが予想されます。

このフィーチャーディスク、見て頂きたいのはプレート部分のイラスト。

Calvin Heimburg’s Hand-Tossed Delivery(カルビン・へインバーグのハンドトスデリバリー)と書かれたディスクには、チーズのとろけるピザを両手に持ったへインバーグ選手が描かれています。ハンドトスといえば、宅配ピザでもおなじみのフワっとした柔らかいピザ生地のこと。しかし、ここで言うハンドトスには、もう1つ“手で投げる”という意味が込められています。

ピザをオーブンに入れるだけ!がパットのイメージ

へインバーグ選手のパットの時のイメージというのが、 “Put the pizza in the oven”。つまり「ピザをオーブンに入れる」だそう。ピザをオーブンに入れる…これだけでピンと来る方も多いのではないかと思いますが、実はへインバーグ選手が昔見た日本のあるバラエティー番組に由来しています。

その番組とは、菊地哲也選手(Tetsuya T2 Kikuchi PDGA#8145)が出演した2012年元日に放送された日本テレビ系列によるお正月の特番「ウルトラマンDASH」「フリスビーで向かいの家のレンジにピザを入れられるか」というチャレンジ。

ピザ型フリスビーは直径21㎝、厚さ1.78cm、重量192g、そしてオーブンまでの距離は約20mです。無謀とも思われるこの企画をなんとたった4回目のチャレンジで成功させた菊地選手。左に傾き落ちていく特性からオーブンのドアにあたり中へ吸い込まれていくピザ。その場にいた城嶋茂さん、あき竹城さん、そして当の本人からも驚きと歓喜が伝わってきます。

ちなみにこのフリスビー型のピザは、ピッツァワールドカップサポリデルスッド部門優勝経験があり、現在BOCCIANO TOP of YEBISU 恵比寿ガーデンプレイスで総料理長を監修するピザ職人の有光浩全さんと、当時、日本ディスクゴルフ協会会長であった皆さんご存知の川崎篤人選手(PDGA#6671)監修により作られました。

この番組の放送時である2012年、へインバーグ選手は17歳。その3か月後の2012年3月からプロオープンとしてトーナメントデビューしています。いつ映像を見たかは言及していませんが、プレーヤーとして転機となるちょうどそこ頃に映像を見ている可能性もあるということですね。

この情報は、大学講師で日本在住のディスクゴルファー通称ロブさんが、菊地哲也選手の音声メディア、スタンドFM「ディスクゴルフラボ」内にてお話してされています。

10分ほどの番組ですが、実は菊地選手もこのことを知らなかったようで驚きが伝わってきます。

フィーチャーディスクが発売されて約1か月後くらいに、海外のInstagramやTwitterなどのSNSで、菊地哲也選手の映像が多数取り上げられていたのは、もしかするとこのフィーチャーディスクの発売が影響しているのかもしれませんね。

現在、フィーチャーディスクの購入は…

ファーストランがRhynoでしたが、その後、Firebird、Eagle X、Eagle Lも発売されています。せっかくなので手に入れたいなと思ったのですが、限定発売であったため現在入手困難な状況のようです。いつか日本で手にする日が待ち遠しいですね!

ちなみにこのイラストを手掛けるのはDisc Gof Unitedでディスクイラスト・デザインを手掛けるアーティストのMarm O. Setさんという方。今回のへインバーグさんのイラスト製作工程もYouTubeで公開されています。

さらにちなみに、2012年、菊地選手がオーブンにピザをいれることに成功し、へインバーグ選手がプロ活動を始めた同年、このピザを監修された有光さんも、見事2012年ピッツァワールドカップサポリデルスッド部門で優勝をされています。

タイトルとURLをコピーしました