福島県・郡山から車で1時間ほどの場所に位置する福島県田村市。鍾乳石で有名なあぶくま洞のある、自然豊かなこのエリアに、2020年、1つのブルワリーが誕生しました。欧米を中心に人気のディスクゴルフなどのアクティビティ、オートキャンプ施設、そしてゲストハウス、そしてその場でビールを楽しめるタップルームなどが併設された、飲む方も飲まない方も楽しめるスポットです!
ブルワリーとはご存知の通り醸造所のことを指します。日本では、長らく酒税法の関係で大手メーカーのビール製造しか認められていませんでしたが、1994年になり小規模生産も認可され、「地ビール」とも呼ばれるクラフトビールが全国各地に誕生してきました。現在では、小規模醸造所の数は500個所を越え、食卓に並ぶお酒の選択肢の1つとして、当たり前にクラフトビールが選ばれるようになりましたね。
ディスクゴルフナビの編集スタッフも、ほぼ365日ビールを頂いて生きているのですが、そんなビール好きがファンになる美味しいビールの誕生、さらにディスクゴルフの公認コースが併設されているということで、ビールファン、ディスクゴルファーのどちらにとっても注目のスポットとなっています。
醸造所併設のタップルームで出来たてクラフトビールを
グリーンパーク都路を訪れて感じたのは、醸造所の一言では収まる場所ではないということ。
阿武隈高原の中央に位置し、自然に恵まれた広大なスペースは、元々福島県田村市の公共施設でした。東日本大震災の影響を受け、閉鎖状態となってしまっていた施設を元に再開され、現在のグリーンパーク都路につながったそうです。
ホップガーデンブルワリーのコンセプトは、「緑とホップの風が感じられるブルワリー」。そのコンセプトの通り、豊かな自然、山からの心地よい風が迎えてくれます。
下の写真の建物が、ビールの醸造施設、タップルーム、各種アクティビティの受付場所となっています。中央にあるのはディスクゴルフの練習用ゴール。無料でレンタルできるフリスビーもありますので、ラウンド前にここで練習も出来ますね。
中に入ると目の前にさっそく醸造所がお目見え。今まさにつくられているビールを、ガラス越しに見学することが可能です。ビール好きなのですが、こういった施設を見るのは初めて。丁寧に管理をされている醸造士さんの姿に思わず見入ってしまいました。
その場で飲める!タップルーム
醸造施設にまさに併設する形であるのが、木のぬくもりを感じるタップルーム。作りたてのホップジャパン生ビールが頂けます。
HOP JAPANのビールの特徴の1つが、地産ホップを利用している、というポイントでしょう。地ビールは数多くありますが、国産の、しかも地元のホップを利用している生ビールを飲める貴重な場所ということですね。
奥はテラス席になっており、気持ちよい空気の中、新鮮な生ビールを堪能することが出来ます。フリーWi-Fiもあり、コワーキングスペースとして利用される方も多いそう。
車だったので、生ビールは頂けませんでしたが、こんな素敵なグラスでご提供いただけるようです。
オリジナルのお土産も充実
その場で飲めるだけでなく、お土産も充実しているのが嬉しいですね。各種瓶ビール、コースター、ビアカップ、オリジナルTシャツなどが購入できます。
友人ディスクゴルファーの誕生日だったので、お土産にTシャツを1枚、そして自分の家で飲むようにビールの8本セットを購入しました。8本セットの中身は自分で選ぶことが可能です。今回はその時に購入できた7種類を1つずつ+その時の新商品1本でセットにしていただきました。
今回購入してみたビールの感想や、味の特徴などはこちらをどうぞ。
買い忘れたのですが、気になった商品の1つが「乾燥ホップ」。
ビールに入れ「追いホップ」を楽しんだり、お風呂にいれてホップの香りに癒される「ホップ風呂」にしたり、といった使い道があります。ホップの香りには鎮静作用があり、リラックス効果、特にお休み前の睡眠促進には最適だそう。寝る前にホップのお風呂に入ったら、ぐっすり眠れそうですね。
ディスクゴルフなどアクティビティーを楽しもう
このグリーンパーク都路に来たら、是非体験してもらいたいのがディスクゴルフ。
フリスビーをゴールまでどれだけ少ない数で入れられたかを競う、欧米を中心に人気のスポーツです。 (驚くほど多いギャラリーの中行われるアメリカでの競技風景も是非ご覧ください。)
ハードな動きは無く、丘を登ったり下ったり、木などの自然の障害物を攻略しながら遊ぶので、ウォーキングやトレッキングのような感覚で楽しむことができます。料金はなんと無料!しかもディスクはレンタル出来ますので、手ぶらで楽しめます。
こんな景色の良い場所からディスクを投げおろすなんて、都会ではなかなか体験が出来ません。とっても気持ち良いですよ。
初心者の方でも基本的な投げ方やルールを学べば、都路マンスリーや、ホップジャパン杯というディスクゴルフの大会に出て皆さんとの交流を持つことも可能。写真の通り、お子さんから年齢問わず楽しめるのもいいところですね。
福島には、ほかにも南会津と南相馬に素晴らしいディスクゴルフコースがあるので、色々回ってみることもお勧めします。
このほかにも、ボール遊びやバードゴルフなどの用具があり、広々とした土地で自由に遊ぶことが可能。お子さんや友人同士で来ても、思い切り体を動かせますね。
ちなみに、HOP JAPANの皆さんがディスクゴルフを始められた理由が面白く、上の写真にあるバードゴルフのゴールに、フリスビーを入れて遊んでいたら「こんな競技なかったっけ?」という話になり、調べてみたらディスクゴルフという競技。しかも県内にコースがある!ということで、さっそく大川ふるさと公園での月例大会まで出向き、その後ディスクヴィレッジさんの協力もあり、コースの開設に至ったそう。短期間でこれだけのコースを作られたこと、田村市の市長さんも祝辞を述べにいらして下さるような大会が開催されていること、全てがすごいの一言です。
コースの詳細も是非ご覧くださいね。
季節のイベントやつながりマルシェなど充実のイベント
グリーンパーク都路は、各種イベントや月1開催のマルシェなども行われており、地域の1つのコミュニティとしても成り立っています。イベントに合わせて来場されたら、より楽しみが広がります。
つながりマルシェ(毎月第3日曜日 11時~16時)
※開催情報はFacebooページでご確認ください。
ホップジャパンのビール、「kokage kitchen」さんの田村市産はちみつやそば粉などを使用したワッフル、福島大学の学生さんサークルのクッキーやパウンドケーキなどの出店、そしてフリーマーケットなども開催されています。
都路灯祭り(8月第一土曜日)
毎年8月に開催される都路灯祭り。竹で作った1万本もの明かりで、天の川を表現し、それはそれは幻想的な光景を生み出しています。HOP JAPANがオープンする前から、このグリーンパーク都路で行われていました。ステージや、地元の農産品、生産品が楽しめるお店が出て、多くの人で賑わいます。2003年から開催されたこのお祭り。2021年はコロナの影響にて開催されていませんが、来年以降クラフトビールを片手にお祭りが楽しめるようになるのが、楽しみですね。
高原のゲストハウスも完成!
たくさん体を動かした後、シャワーを浴びることも出来るのがグリーンパーク都路のすごいところ。
なんと先ほどお土産でも紹介した、ホップ風呂を楽しむことが出来るゲストハウスも完備されています。このあと紹介するキャンプ施設と共に、室内と屋外で泊まり方が選べるのが嬉しいですね。
卓球も楽しめる共有スペース
バーベキュー用の牧や木炭、調味料や食材などもこちらで調達することが出来ます。共有スペースではチ卓球場も完備。お風呂上りの卓球なんて、まるで旅館気分も味わえますね。地元の木を使ったという館内の梁も注目です。
落ち着く畳の宿泊ルーム
こちらが宿泊できるゲストハウスのスペース。和室に3名まで泊まれるお部屋が3部屋完備されています。
そしてこちらがホップ風呂!お風呂は1時間1,100円で、受付をすれば、どなたでも利用することが可能です。予約のたびにお湯を張り変えてくれるそうで、清潔に楽しめますね。
落ち着く畳の宿泊ルーム
綺麗な充実の設備が嬉しいホップガーデンオートキャンプ場
ゲストハウスと合わせて人気施設となっているのが、田村市の運営するオートキャンプ場です。全部で10サイトあり、車を横につけてキャンプを楽しむことが出来ます。
炊事場や水回りの施設が充実
こちらのキャンプ場は、特に水回りの充実が嬉しいポイント。共有の広く綺麗な炊事場、そしてコインシャワールーム、お手洗い、荷物が少なくなるのに役立つ洗濯機・乾燥機。どこも清掃が行き届いており、キャンプやアウトドアに慣れてない方でも安心です。
自然の中に宿泊し、夜は炭火を横にクラフトビールを味わう・・・そんな素晴らしい体験が叶う場所ですね。ちなみに、テントやアウトドア用品を持っていなくても、手ぶらでキャンプセットも用意されているとのこと(食材などは)。数に限りがありますので、予約時に確認しましょう。
以上、キャンプサイトの紹介でした。
このように、クラフトビールを味わうだけでなく、ディスクゴルフを楽しみ、バーベキュー、ホップ風呂、キャンプ、卓球と、まさに1日かけて遊びつくせるグリーンパーク都路。
このほかにも、ドローンの練習場として活用されているドローンポート、季節になると藤の花が楽しめる藤棚、水辺の広場に、展望台、野球やサッカーなどの競技が出来るスポーツ広場など、色々な楽しみ方が出来るので、キャンプに、合宿に、バーベキュー大会に、またはワーケーションに、是非一度訪れて見て下さいね!
急な訪問にも関わらず、施設を案内していただいたHOP JAPANの皆様、本当にありがとうございました!